Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022 +

109シネマズプレミアム新宿

109シネマズプレミアム新宿で『Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022 +』を見て来ました。最初に 109シネマズプレミアム新宿の価格を見た時は、誰がこんな値段で映画見るんだよと思いましたが、坂本龍一のコンサートを見に行くと思えば途端に安く思えて来るのが不思議ですね。ポップコーンとドリンク無料で、最高の音質と超快適なシートで、さらにCLASS Sなら鑑賞後のプレミアムラウンジも利用可能。あれ、これCLASS Sの方がお得じゃね?

という事で、CLASS Sの席を買ったのですが、これやっぱ差額考えるとCLASS Aよりお得だと思います。Sにして良かった。開始の1時間くらい前に着いてポップコーンとドリンクを受け取り、ゴジラの後頭部を眺めながらゆったり食べましたが、こういう映画の見かたって時間がある時しかできないな。

ポップコーン美味しいんだけどあんまり映画見ながら食べる気しないんですよね。ドリンクなんかもそうなんですが映画に集中したい派なのです。今回なんか特にポップコーン食べながら見る内容じゃない。なので、結構な量のポップコーン(ハーフ&ハーフにしました)を食べ切って、ドリンクおかわりしてシアター7へ。

ラウンジには坂本龍一さんの楽曲が流れ、シアターは坂本龍一さんが音響を監修、そして見るのは坂本龍一さんの『Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022 +』という、坂本龍一尽くしの体験でした。

Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022 +

まず、CLASS Sのシート。シアターの丁度真ん中の良い位置に横一列しか無く、パーテーションで区切られているので隣を全く気にせずに集中できます。これいいね。席は広く、小物を置く場所もあって便利です。シートは電動リクライニング付きで超快適。座り心地良い。ヘッドレストも柔らか。あんまりフラットにすると寝そう。危険。

明らかに普通のシアターと違うな、と思ったのが、音が出るまでの静けさでした。無音。沈み込むようなサイレンス。誰かのお腹の音が聞こえるくらいの静謐。そこからぱあっとピアノの音が弾ける。始まった。

ピアノのペダルのきしみ、鍵盤が動く音、坂本龍一さんの呼吸、そしてYAMAHAのピアノの音。全て包み隠さず聞こえて来ます。知っている曲なのに全て初めて聞くような不思議な感覚でした。もちろん今回の為のアレンジもありますが、ピアノとその奏者を含めた全部が映像と共に押し寄せて来る感じ。

アレンジはシンプルで力強く、古い曲から新しい曲まで自然体で弾く坂本龍一さんを眺めながら、ああ、すっかりおじいちゃんになってしまったな、などと思ったのでした。

シアターの音質と言うよりもYAMAHAのピアノの音が異常に良く、調律のおかげなのかピアノ自体の特性なのかともすれば不協和音になりそうな音の運びも不思議と濁らず(ベヒシュタインのピアノがそんな感じです)、溢れる低音も埋もれずにクッキリと聞こえ、YAMAHAらしい明るい中高音はスタインウェイのような煌めきを放っていました。

坂本龍一さんと大貫妙子さんのUTAUというCDがありますが、あのピアノも素晴らしく良い音でした。あれは勝手にスタインウェイDかと思っていたのですが、シアターで聴いていてその音を思い出しました。もしかして同じピアノなのかな。むむ。今思うとそんな気がしてきたぞ。

故・坂本龍一さんについて

曲を聴きながら、亡くなってしまった坂本龍一さんの事を考えていました。私が独学でピアノを練習したのも、戦メリを弾けるようになりたいからでした。Twitterを始めたのも、坂本龍一さんが始めたと聞いたからでした。学生の時は友人と勝手に坂本龍一ベスト盤を作り、勉強をするときはずっと坂本龍一さんの曲を流していました。

そういえば昔はよく聴いていたけれど今は聞かないな、みたいなアーティストもありますが、坂本龍一さんの音楽は出会ってからずっと、連綿と途切れずにここまで来て、きっとこれからも続くのだと思います。

言葉を紡ぐと終わりが無くなるので、ただ一言、とても悲しいけれど、ご冥福をお祈りしますとだけ。

OVERTURE

残響と共に坂本龍一さんがフレームアウトし、コンサートが終わりました。とても良かった。シアターの明かりがついて現実に戻ると、CLASS S専用のプレミアムラウンジ OVERTURE に行ってきました。鑑賞後に行く事が多いと思いますが、OVERTURE(序曲)とは洒落てますね。確かに映画は鑑賞後が始まりだよな。

ここではウェルカムドリンクが一杯だけ無料なのですがアルコールもありで、ちょっとシャンパンにしようか迷ったものの日本茶にしました。(午後に運転する事になったので飲まなくて良かったです)

新宿の街並みを見下ろしつつ、あーこれ夜景も綺麗だろうななんて思いながら頼んだ日本茶を飲む。えっこのお茶うまー。八女玉露でした。玉露うまー。これは見た映画を一人で反芻するのも良いけれど、気心知れた友達と行って見終わってここでゆっくり話をするのも良さそう。

これは贅沢な時間だなというのと、このサービスレベルがずっと続くと良いな(だいたいこういうラウンジって後からサービスレベルが落ちたりしますよね、、)と思ったのでした。普通の映画を見るだけなら新宿に数多くの映画館があるので、ここでしか見られないものをこれからも上映して欲しいですね。Playing the Orchestra 2014 とかどうですかね。ホイホイ行きますよ。

見終わって素直に、うーんもう一回見たい(聴きたい)と思いました。買ったCDを何度も聞くように、やはり何度も味わいたい。しかしまー、これCDじゃなくて映画だからなぁ。一席最低4500円だし。さすがにね。

4,500円 or 6,500円?

さて。CLASS Sの価格に見合う体験だったかと言うと、私はありだと思います。んで、4,500円出す覚悟があるなら6,500円もそんな変わらないだろというのと、最高のポジション、最高のシート、そして専用ラウンジを考えるとCLASS Sの方がお得です。特にラウンジが良かったな。平日午前だったので空いていたというのもあるかもしれませんが、とても快適でした。

ただ、前提として、今回は「坂本龍一のピアノコンサートを見る」という自己催眠があったので金額はあまり気にならなかったのですが、この価格に見合う映画は何だと言われるとどうでしょうね。RRR とか上映時間が長いのでなるべく良いシートの方が良いかもしれない。

良い点として、治安が圧倒的に良かったです。ラウンジもそうですが、上映中に携帯が鳴ったりとか物音が聞こえたりとか気になる事が一切無かった。最高だ。やはり安心と安全は札束で成り立つのだ。

大遊戯場歌舞伎町

トー横のさらに横にできたラスボスの城みたいにそびえ立つビル、歌舞伎町タワーは歌舞伎町をまた違うものに変えて行くのでしょう。109シネマズプレミアム新宿ではザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーなんかも上映していますが、小学校高学年くらいのお子様とそのお母様が一緒に映画館に来ていました。わぉ。富裕層だ。

あ、一つだけ個人的な意見を言わせて頂ければ、映画館のラウンジは常に音楽が流れているのですが、トイレが無音だったんですよね。いや、別に音姫である必要は無いんだけど、トイレは何か音が流れていて欲しいなと思った次第です。まあなんとなくね。

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