NIのセールで半額だった為、買ってしまいました。
元々、値段の割には質が良いと評判のピアノ音源でしたが、半額とかお買い得過ぎです。

http://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/keys/alicias-keys/
Native Instruments ALICIA’S KEYS

NIのサイトで決済すると、まずはダウンローダを実行しろと。おお、パッケージじゃなくてダウンロード販売なのか。
ダウンロードに結構時間かかるなーとほったらかしにしていたら、最終的に 6.95GB の ISOイメージが落ちて来ました。
便利な時代になりましたね。

Yamaha C3 Neo ってどうなんだろうなー。C3 はグランドピアノとしては超平凡だしなー。
C7 のサンプリング音源は既に 3つくらい（PMI / EWQL / IVORY）持ってるしなーとか思っているうちにインストール完了。

早速音を出してみると、、
おおお！？何これ良いぞ。

YAMAHA サンプリングと聞くと C7 のキンキンした音をイメージするのですが、意外なことに ALICIA’S KEYS は丸い音でした。
そこから強く打鍵すると、ぱっと明るい音に変わる。おおー。いいじゃんこれ。

あとは、音の定位がとても自然。
サイレントピアノで Ivory II を弾いたりしていますが、Ivory の気になる点として、音の定位があります。

以前の記事で「Ivoryだとステレオがワイドすぎる」と書いたのですが、色々弾いてみると、Ivoryは単音の定位が
良すぎるのが違和感の元のような気がしてきました。

プレイヤーポジションで弾いた場合、当然低い音は左側に、高い音は右側に位置しますが、Ivoryはそれぞれの
単音の定位が良すぎるのと、低音から高音までの左右幅が広すぎるので、何だか違和感があるのです。

どういう事かと言いますと、実ピアノの場合、ハンマーが弦を叩くとその弦の位置だけから音が聞こえて来るわけでは無く、
ピアノ全体が共鳴して音を出すのですが、Ivoryはその弦の位置で鳴っているような感じで、左から右まで 88鍵分綺麗に
音が並ぶのです。

おそらくこれが Ivory の音の分離の良さや、スッキリ感にも繋がっているのかなと思うものの、ピアノを弾く気分で弾くと、
どうしても違和感が出てしまいます。あんまり音に包まれる感じがしないのです。

そこらへんの違和感が ALICIA’S KEYS では少なくて、あれ、これ Ivory より良いんじゃね？とか思ってしまった次第。
んで、Ivory と ALICIA’S KEYS をしばらく弾き比べた結果、以下の通りになりました。

• 表現の豊かさは Ivory が勝る
• プレイヤー視点での音の響きは ALICIA’S KEYS の勝ち
• ALICIA’S KEYS は何というか等身大のリアルな響きで、とても自然な感じ
• Ivory C7 と ALICIA’S KEYS を比べると、Ivory C7 の方が音の奥行きを感じられる
• German Steinway D 9′ Concert Grand と比べるとやっぱ Steinway の方が音色が良い
• ALICIA’S KEYS は丸い音なのに埋もれないので、他とミックスしても行けそう

というわけで ALICIA’S KEYS いいよ！