セクシーなイヤホン:DENON AH-C820
つい数日前に Mavin Air-XR を買ってレビューしたばかりですが。
買ってしまいました。DENON AH-C820。いやー何て言うか、どうしても AH-C710 の音が忘れられなくて。
最初に言ってしまうと DENON AH-C820 最高だったのでレビューしますね。
以前はとにかくフラットで正確な音の出るイヤホンを探していたのですが、曲を作らなくなってからはそういうこだわりが少なくなってきて、気持ちよく音楽が聴けたらそれでいいやーって感じになってきました。DENON AH-C710 はその点とても面白いイヤホンで、フラットからは程遠くめっちゃ味付けされているのですがその味付け具合がたまらない感じです。高音と低音が前に出て来るのにちゃんと中音域も埋もれないという奇跡のバランス。これを使った後に他のイヤホンを使うと何か物足りなくなってしまうのです。
んで、その気に入っていた AH-C710 を無くしてしまい、失意のあまり Mavin Air-XR を衝動買いしたりしたのですが、やはり物足りない。ああ。AH-C710 の音が聴きたい。AH-C720 も気になる。さらに AH-C820 も気になる。という事で、ビックカメラで試してみました。
まずは AH-C720。意外と安いなこれ。残念な事に、展示品のコンディションが悪くイヤーピースがボロボロだったので耳にかけても低音がスカスカで、どうしてこんな事に、、?という感じ。これでは正しいジャッジができない。。
なので次。AH-C820。何か形独特だな耳にフィットするかなとか思いながらキュッと押し込んでロックを流すと
ドーーーーー( ゚д゚)ーーーーーン
えっちょっなにこれすごい
全方位で AH-C710 を凌駕する音。鮮烈な印象。
一瞬でこれは買うしかないと思いました。
そして気が付いたら DENON AH-C820 の箱を持って店の外に立っていましたので、ワクワクしながらその場で箱を開けて、すぐにスマホに刺して色々じっくり聞いてみました。
まず飛び込んで来るのは、これまでに聞いたことの無いような低音。
ボリュームとハリがあってくっきりと形が見える程。それに加えて高音はキラキラとして鮮やかで、中音域も緻密でクリア。立体的な音はグラマラスでセクシー。てか、ぶっちゃけエロい。エロいんですよこのイヤホンの音。特に低音が。何なんですかねこれ。バスドラのキックなんか、目の前で音が弾けるようにドパンッと響く。キレも良い。いやー素晴らしい。
低音重視のイヤホンは他にもありますが、DENONの音はオーディオテクニカやソニーのそれとは全然違う音だと思います。いつもの曲が全然違う曲に聞こえるのです。鮮やかでリッチになる。イコライザーで調整するだけだとこんな音にはならないんですよね。
ただ、難点もいくつかあって、まずリケーブルができない。AH-C710 はケーブルを真ん中で分ける事ができたので、イヤホンジャック側が断線した際もケーブルを変えるだけで継続して利用できました。こいつは断線したら終了。こわい。
あとは、やっぱりハウジングの形が特殊で、私は大丈夫だったのですが、これは耳に合わない人がいそう。Shure掛けするといいよ!ってのも見たのですが、まだやってないですね。確かにShure掛けも良さそう。
イヤーピースで音が激変するそうなので、組み合わせも沼ですね。デフォルトでComplyが付いているのですが、音の情報量が多くなりすぎるので確かに他のの方が良いかもしれない。
そんなこんなで音は最高でいつもの曲を聴いてるだけで幸せになれるのですが使い勝手はちょっと気を使いますね。あっもしかしてこれは普段使い用に AH-C720 を買うべきなのか。Air-XR と AH-C820 に AH-C720 まで買うと全部で SONY WF-1000XM3 の値段になるんですが。いやここは、WF-1000XM3 1つの値段で 3つもイヤホンが手に入るのだと考えよう。