エリック・サティ

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10年以上前に焼いたCD-Rを再生すると、盛大にノイズが乗るようになっていました。
CD-Rの色素が劣化したようで、一応読めはするものの、全体的にザザザっとノイズが乗る。
ふーむ。時間が経つとこんな事になるのか。

CDはエリック・サティのピアノ曲集。CD-RはFUJIFILM。
これを焼いたのは丁度、太陽誘電最強とか言われていた頃でしょうか。
FUJIFILMのCD-Rは可もなく不可もなく、という評判だったような気がします。

CD-Rはデジタルだから、データが半永久的に持つとか言われていたものですが、実際には 10年ちょっとしか持ちませんでした。
まあ、やっすい海外製のCD-Rなんかだと、一日太陽に当てると読めなくなったりしてましたけど。
PRINCO とか Mr.DATA とか。懐かしいな。

んで、お気に入りのCDだったので買い直そうと思い、Amazonで色々みているとあれこれ欲しくなり、結果的に
エリック・サティだけで 4枚買うという予想していなかった自体に。どういうことだキバヤシ。
ジムノペディのようなシンプルな曲が、演奏者によってどれくらい変わるのか気になったというのもありますが。

買ったのは以下の 4枚です。

■ 1枚目

買い直したのがこれ。奏者はジャン=ジョエル・バルビエ。
どうやら廃盤のようで、中古しかありませんでした。

■ 2枚目

パスカル・ロジェが弾いていたので。
ロジェの弾くプーランクのCDを持っていて、ふんわりとした雰囲気が良かったので、サティを弾くとどうなるんだろなと。

■ 3枚目

日本のピアニストが弾いていたので。
高橋悠治という方なのですが、恥ずかしながら知りませんでした。

■ 4枚目

何となく、サティの曲がたくさん入ったものも欲しくなったので。
5枚組みのボックスセットです。奏者はアルド・チッコリーニ。
海外版のCDは曲が多くてお得な値段のものが多いですね。

買ってから気づいたのですが、ピアノも程良くバラバラでした。
これまで何度も聞いていたのに全く気づいていなかったのが、1枚目のバルビエ盤はジャケットに (Piano:Bösendorfer)
と書いてあり、あれ、んじゃ他のは?と思って見てみると、3枚目は Steinway の記載が。
2枚目のロジェ盤がどこにも情報が無かったものの、これ多分 Bechstein だと思います。

もうちょっと調べてみると、録音は London, Kingsway Hall, 1983/5 で、Jorge Bolet が同時期に同じ場所で録音したものが
Bechstein だよ、という情報はあったものの、ロジェが弾いたものが Bechstein であると明記した情報は見つかりませんでした。
でもまあ、多分これ Bechstein で合ってるはず。

改めてバルビエ盤を聞いてみると、サスティンの長さや、フォルティッシモの耳に刺さる感じが、確かに、という感じではあります。
まーただ、CDで聞くときのピアノ自体の違いなんて、言われてみない限り気にしないですし、わからんですね。

一定のリズムで淡々と演奏されるバルビエ盤に慣れていたので、ロジェの弾く少し揺れのある演奏はあれ、と思ったものの、
しっとりとしたロジェの弾き方も悪く無く、バルビエ盤だとうるさく感じた部分もすんなり聞けました。
自分が弾く時のリファレンスにするならバルビエ盤で、ゆっくり聴くならロジェ盤という感じですかね。

そしてここまで書いて気づいたのですが、チッコリーニ盤をまだ聴いてない。
ボックスセットって、買うと満足してなかなか聴かない事ってありますよね!ね!

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