ピアノの温度/湿度管理


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去年の 7月にアコースティックピアノを買ったのですが、やはり長く使って行きたいので、
なるべく温湿度管理をやろうと思い、色々試してみた結果を書いてみます。

温湿度計

まずは、現状把握の為、温湿度計の用意。

温湿度をグラフにしたかったので、定期的に記録がとれて後から参照できるものを探すと、どれも結構高い、、
記録がとれるとなると、温湿度計というよりはデータロガーというジャンルになるんですね。

まあ、データロガーの中では比較的安く、数値も見やすそうだったのがこれ。

SDカードにテキストでデータを出力してくれます。
出力されたデータは自分で処理する必要があるものの、エクセルに貼り付ければいいだけなので特に問題なし。
USBタイプでPCに直結できるものもありましたが、常にPCを稼働させておくのも無駄なのでこれにしました。

結果、これが大活躍しています。
例えば、3分ごとに記録を取るようにしてグラフ化したものが以下。
data_20120710
Tair(温度)、RH(湿度)、WBGT(熱中症指数)
東京都内、2012/07/10 のデータです。
湿度が 60%を越えてしまっています。これは除湿器を入れる前ですね。

除湿器

ちょっと湿度が高すぎるので、除湿器を導入しました。
色々調べたのですが、ピアノ管理に向く除湿器は多くありません。
最近の除湿器は衣類乾燥機能が求められているようで、一定の湿度を保つ事では無く、早く除湿を行う事の方が重要な様子。

ピアノ向けの除湿器とは何かと言うと、ターゲットの湿度を設定して、その湿度を保つように動作してくれるものです。
普通の除湿器は電源を入れている間ずっと除湿し続ける為、過乾燥になってしまう場合があります。
あとは、除湿器の消費電力は結構高く、ずっと動かしていると電気代も結構な事になります。
data_20120711
2012/07/11 朝に除湿器の電源を入れ、試しにずっと動かしていたら 40%くらいまで下がった為、
一旦止めるとすぐに湿度が上昇し始めた図。てかそもそも温度が高すぎるなこれ。

とあるピアノ屋さんで薦められたのが、三菱の MJ-180GX でした。
これは湿度を設定すると、その湿度を超えた時だけ動作する機能がついています。
湿度計が付いている除湿器は多いのですが、ターゲットの湿度を設定できる除湿器が意外と少ない。。
なので、ピアノ管理に向く除湿器としてはほぼ唯一のようで、Webで調べると確かに MJ-180GX を薦めている人が他にもいました。

そもそも除湿器にはコンプレッサー方式やデシカント(ゼオライト)方式がありますが、そこらへんは
AllAbout の記事でも読んでもらうとして、我が家では三菱 MJ-180GX を導入する事にしたのでした。

ただ、MJ-180GX を丁度去年買ったときにには在庫僅少になっており、そのまま生産中止になった様子。。
三菱のページを見に行くと、MJ-18HGX が後継機っぽいのですが、2013/04/26 発売予定。あれ、まだ出てないのか。
機能比較・仕様表 を見ると、MJ-18HGX は「湿度設定:5段階でお好みの湿度に設定できます。」に○が付いてますね。
うん、これでも良さそう。

※ 現行機種は MJ-180KX のようです。

試しに設定湿度を 50%にしてみたところ、除湿器が常に動きっぱなしになった為、ちょっと上げて 60%で行くことにしました。
そしたらこんな感じ。
data_20120715
2012/07/15 湿度が 60% を越えたら一定時間動いて、50%くらいになったら止まり、また 60%くらいになったら動き出すと。
平均すると 55%くらいですが、うーん、とりあえずはこれでいいか。

室温が高すぎるのは課題ですが、普通の家でできる範囲でできるだけやっていこうというコンセプトなので、
去年の夏はこれで乗り切りました。

加湿器

冬になると、逆に湿度が下がって、加湿が必要になります。

常時湿度が 60%を下回るようになり、もう除湿器は要らないなと思って油断していたら、今度は湿度が
下がりすぎるという事が起きました。
data_20121210
2012/12/10 湿度が 30%を切り、25%あたりまで到達。
これはさすがにまずいと思い、鍋に水を入れて部屋に置いたり、濡れタオルをかけたりしてみましたがなかなか湿度は上がらない。

やはり加湿器を入れる必要があると思い、調べてみたのですがこれまたスチーム式だったり超音波式だったり色々ある割には
丁度良いのが無く、稼働音が大きいのも嫌だしそもそもまた電化製品増やすのか、、と思っていたところで見つけました。

まさかの自然気化式。

いやしかしどうなんだろこれちゃんと効くんかいなと思いつつ、価格が安いのでとりあえず買ってみてダメだったら
他のを買おうと思っていました。

家に届いて、水を入れて、しばし放置してみたところ、これが大当たりでした。
data_20121217
2012/12/17 湿度が 40%~50% の間で安定。しかも、自然帰化式なので、湿度が上がりすぎる事が無い。すばらしい。

調べてみると、これ、宮地楽器さんが協力していたようです。
http://roommist.jp/story.php
電気を使わないし、湿度を一定に保てるし、音も出ないし、確かに楽器にも最適ですね。

湿度を一定に保つ為の加湿器として、これはわりとオススメできます。
あまりに気に入ったのでもう一個買ってしまいました。こっちはリニューアルバージョン。

今後

ピアノが来たのが去年の 7月なので、買った時点では梅雨の時期は過ぎており、これからやって来る梅雨が、
このピアノにとってここで経験する初の梅雨となります。

丁度一年経った時には一年を通したグラフを作成しようと思っていますが、現状だと、湿度は上記の工夫により
40%~60% で保つ事ができそうです。ただ、温度は 15℃~30℃ で、ちょっと幅がある気がするのでこれは今後の課題ですね。

ダンプチェイサーもちょっと気になってはいますが、まだ試していません。
ピアノを長く良い状態で使って行く為にも、色々工夫して行きたいと思います。

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